〒400-0241 山梨県南アルプス市芦安芦倉1672

南アルプス真っ只中の一軒宿

山桃の群生地だったことから桃の木平と呼ばれる御勅使川に沿った渓谷に昭和63年に建てられたさんわそうが、新緑の中に埋もれるように建っていた。
８㌔ほど足をのばすと富士山に次ぐ日本第二の高峰北岳を盟主に南アルプスを代表する白根三山の展望台として名高い夜叉神峠へとつづく。
数々の登山家が訪れたであろう、ここは南アルプス登山の拠点なのである。
源泉は宿の裏山からかすかに硫黄臭を漂わせる43度の湯がたっぷりと溢れている。適温のまま湧く温泉も珍しい。
山の幸尽くしの部屋での夕食の後、ほろ酔い気分で野趣に富んだ石組みの露天風呂へ行った。
先客が三人いたが、軽く会釈しただけで誰一人声を出さない。
満点の星と遠くで鳴くカジカの声が言葉すら不要な雰囲気を作り上げている。
まわりの自然に同化したかのようだ。
当館は愛犬と寝る時もお部屋でもお食事処でもずっと一緒にお過ごしいただける施設です。

アルカリ性単純温泉（低張性アルカリ性高温泉） ｐH9.3のアルカリ性単純温泉で源泉の温度も42.6℃とそのままでも入浴に適した温泉といえる。ｐHが9.3とやや強いので肌の皮脂や角質は比較的速く取れ、浴後数分ですべすべした肌感が実感できる。皮脂や角質が取れ薄くなった皮膚は紫外線などから肌を守る防御反応をとり、皮膚の増殖反応が増し皮膚が再生してリフレッシュされることが期待できる。やや強めのアルカリであるので長湯や頻回の入浴をすると肌の角質が取れすぎには注意が必要である。入浴時間が長すぎたり頻回に入浴すると、かえって肌荒れをきたすことがあるので1日2回以内で10分程度の入浴がお勧めである。含有成分の少ない単純温泉なので、長期間滞在しても身体への負担は少なく、心理的なリラックスを得たり、ストレスの改善に適している。

日本温泉科学会会長、日本温泉協会副会長（学術部委員長）、国際医療福祉大学大学院　教授 前田眞治

・飲料の持ち込みについて。
　当館への飲料の持ち込みは可能です。
　但し、お食事処への持込に関しましては禁止させて頂いております。
・夕食が１８：００からとなりますので、
　１７：００すぎのご到着の場合は夕食なしのプランまたは素泊まりでのご予約をお願い致します。